CVポート埋め込み手術の翌週、1回目の抗がん剤投与となりました。アレルギー反応なども調べるため、1回目のみ入院しての投与です。2回目以降は通院で、二週間に一回のペースで投与します。抗がん剤にも色々な種類があります。大きく分けると、①細胞障害性抗がん剤②分子標的薬の二種類。簡単に言えば、①は正常な細胞も含めて、全ての細胞を攻撃してがん細胞の成長を阻害する薬。そのため副作用も大きい。②は、オプジーボのような特定の細胞のみを攻撃する薬で、比較的副作用が少ないということです。(※まだまだ高額でびっくりします)がんの部位や性質によっても使い分けられるようです。僕の場合は①と②の両方を投与します。約半日をかけてポートに抗がん剤や吐き気予防材、抗がん剤の効果を高める薬などを入れます。最後に携帯容器に入った5-FUという薬を繋ぎ、持ち帰って約二日間投与します。ポートをしているので入院の必要もなく、両手を使えるというメリットがあります。帰って自宅で投与できるというのは本当に助かります。ちなみに、僕が現在投与しているものはアバスチンエルプラット5-FUの3種類です。それぞれ副作用の出方も違います。今回僕が勧められて選んだ者は、倦怠感や下痢、出血、手足の痺れ、色素沈着などです。投与から一週間くらいは、倦怠感が半端なく襲ってきます。身体に劇薬が入っていることを実感します。ただ、むかしのイメージのような吐き...
42歳、癌宣告。化学療法それとも代替療法?
さて、3/14に退院してからすぐに化学療法かっていうとそうでもありません。すでに転移していたこともあり、抗がん剤治療を長く楽に続けるため、まずはCVポート埋込からスタートです。CVポートとは、心臓に近い太い血管にカテーテルを入れ、胸のあたりにポートを埋込みそこに繋げるものです。腕の細い血管では痛みを伴うような強い抗がん剤を使う際には役立ちます。CVポートについて詳しくはhttp://chemo-support.jp/sp/actual-treatment/ope-cvport.html3/27にはその為の二泊三日の手術入院です。その頃には主治医も、手術してくれた外科の先生から、腫瘍内科の先生に変わりました。ちょうど『成人病センター』が『大阪国際がんセンター』に移転した時でした。大阪府の権威をかけた設備は最新で、治療チームも優秀な方々が増えたと聞いています。いままで以上に癌に特化した病院になりました。手術自体は、最新機器はいいものの使い方に治療チームが慣れていない為、メーカー関係者も立ち会いの中行われました。局所麻酔で意識はあるけれど、目隠しはされている状態で、「あれ?これ大丈夫?」とか、「これめちゃくちゃ見やすいね〜」とか、「この音止めてー」とか、あちこちで言葉が聞こえる、そんな手術でした(笑)どんなことでも導入時は大変ですよね。CVポートも無事に付け終わり、翌週の月曜日には再度入...
さて入院後、手術までもはやまな板の上の鯉の気持ちで待つ中、同室でせん妄で部屋で暴れだす患者はいるわ、インフルエンザを持ち込む患者は出るわで、退屈はしませんでした(笑)あっという間に1/22手術です。癌の大きさからも、手術の精度を上げるためにも僕は開腹手術を選びました。癌が小さい場合は腹腔鏡手術のほうが術後の回復も早く、負担がかかりません。しかし、目視できる範囲は小さくなります。前日から絶食し、下剤で腸を綺麗にして、手術の服に着替え、あっというまに手術台の上です。何秒で寝るか数えてやろうと毎回思いますが、だいたい3〜4くらいまでしか記憶がありません(笑)7時間くらいの先生たちにとっては大変な長い手術でしたが、本人にとってはあっという間。起きた時にはもう全て終わっています。「無事に終わりましたからね〜安心してくださいね〜」家族が見守る中、再度眠りに落ちてHCU(準集中治療室)へ運ばれます。さて、ここからがなんとも痛い。。(現在これを書いているのが二度目の開腹手術直後なので、それをまた思い出します)お腹のみぞおちから、ヘソあたりまで切っているのでまず起き上がれないし寝返りすらうてない。同じ状態で何時間も過ごす辛さを初めて知りました。術後の発熱もあり、汗もだらだらで身体中が管だらけ(笑)まあ、快適とは程遠い状況。現在の技術をもってこんなに辛いのに昔の人って手術なんてどうやってたんだろう?と...
2017/1/23 大阪府立成人病センターへ。父親の癌の際のセカンドオピニオンでも来たことがあります。帰阪する際に、まだどこで治療を進めるか決めていなかったため宛先空白の紹介状を書いてもらいました。それをもって成人病センターにいったのですが、予約がなければダメだということでした。癌の患者は、数日待つだけでも癌が進行するんじゃないかと不安で、1日も早く治療を受けたいものです。相談した結果、クイックイン外来というシステムがあり、他の病院から成人病センターに直接予約を取ってもらうと比較的早く進むとのこと。その場で東京の病院に電話して、直接予約をお願いしました。結果、三日後の1/26に初診を受けることになりました。東京のクリニックからの紹介状内容をみて、成人病センターの先生もどうようの判断でした。ただ、大腸カメラの結果の癌位置は、長さではんていされるそうです。腸の長さは人によって違うため、場所を改めて大腸カメラで確認し、金属でマーキングした上でレントゲン撮影し、場所を確認する必要があるということで、あらためて大腸カメラ、精密検査をすることになりました。この時点で、手術の枠もいっぱいで早くても一ヶ月後になるという話も聞いていました。先が見えず、いちばん悶々とした日々を過ごすのはこの辺の時期かもしれません。それから数種類の検査を受け、入院したのが2/20でした。さあ、明後日には手術です。ひとつ...
きっかけは、2019/12/20に『城山ヒルズクリニック』で受けた会社の定期検診でした。便に潜血が見られるということで再検査。東京に単身赴任していたため、再検査の大腸カメラもそのまま東京で。それが年を越して1/10のことでした。系列の、『赤坂桜十字クリニック』にて初めての大腸カメラでしたが、麻酔がきいているので楽に検査を受けられました。まだボーっとした意識の中、検査後の説明を受けました。今の告知って、結構軽く言われるもんなんですね〜逆に重くならなくてよかったですが。「大腸に腫瘍がありますね〜。かなり進行していて、見るからに悪性の癌です。まずは、精密検査して摘出手術になるかと思われます」てな、感じでした。んー。なんか、びっくりしたけど、逆に腹が座ったというか、さあ、どうしようか?という気持ちの方がおおきかったです。6年半前に胃がんが原因で父親を亡くしているので、癌に対する知識は少しありました。それも、不安を少なくさせた理由かもしれません。大阪の実家には、妻と息子三人そして母親と妹が二世帯住宅で住んでいます。すぐに、妻に電話して内容を伝えました。ただ、母親には言えず、帰省してから自分の口で話す。そう妻には伝えました。会社に戻って上司に相談し、家族がサポートできる大阪の病院のほうがいいだろうということになり、日にちを決めてしばらく帰省させてもらうことにしました。この時は、おそらくステージ...
初投稿。宣告からの流れはまた改めてまとめます。今やっている「化学療法」や、その補助となる「食事療法」、「免疫療法」や「米糠酵素風呂」「ケトン食療法」など、家族や会社に助けてもらいながら前向きに送っている生活を、綴って行きます。勿論寛解を目指して闘病するわけですが、これから治療を始める方の参考になればと思います。さて、2017/9/12の胆石摘出手術から6日が経ちました。8/23日に日付が変わったくらいから腹痛が止まらず、通院先の『大阪国際がんセンター』指定で、救急車で緊急搬送されました。痛み自体は、一年くらい前から定期的にあり、朝方には収まっていました。癌宣告以降、それ以前からのこの痛みを癌や、手術後の痛みと勘違いしていました。でもこれは胆石による痛みだった訳です。。胆のうの腫れにより、それが胆石が原因だとわかりました。(※手術前の検査で、胆石があること自体はわかっていました)採掘された石がコレ。。